夜の配列

  f:id:mhkj2:20160421162126j:plain

 

                     べりり

 

                    めくると

 

              脈打つ粘膜 等価交換の公理系

              平和をもたらすことは決してなく

              ジグザグ曲がって失速する

              緩怠な構造物はふるえておののき

              地すべりをおこして崩れかくれ 

              また始まる 

              坂道をころげるように

              

              ぎっしりつまって増殖した破片

              あいまいさを形見に

              あやうい均等をコケにしながら意味をたがえ

              無数の躊躇とためらいを押し流してゆく

              定着するまどいの振動

 

              減退した想像力はむきだしで

              砕けてしまった言葉の断片をいれかえることに執着しながら

              喜悦の脈拍を思い出せず

              こころみる

              音がひかりにはじける瞬間をみとどけようと

 

              それでも古い契約は執行されてゆく

                                                   音もなく

              不眠の正確さは悪夢を培養する

              なにかに寄生させて

 

              やがて

              のっそり

              大きないきモノの足音

              血を毒にかえ

              眠りは完成されてゆく

 

              すべてのモノは一杯に

              すでに あたらしいあやまちのなかへと

              次の犠牲者を探しに

              それは自分自身なのかもしれないけれど

 

 

                     また

 

                   次の分割の始まる音が

 

 

広告を非表示にする