水蛭子

f:id:mhkj2:20170808125017j:plain

 

             棲みつく淀み

             カラダの奥の裏を還して

             身振り振り子の瞬き投げる

             運よく鉱物になれるものは稀で

             疾しい器官であるかれらは蝶番をはずされ

             よりいっそう内省してゆく

             自重で押しつぶされそうになりながら

 

             それでも一部のモノは再びこころみはじめるようだ

             表皮の間に張られた均等張力を破壊し

             古い皮下組織を露出させようと

             純粋な悦びを詐称して多くの困窮者を奈落に叩き落とす

             それは宿命なのだろうか 

             一度でも地上にかたちなしたモノの

             地軸の運行の古い契約?

 

              やがて朽ちる

              月並みな惨状まのあたりにして

              それでも越境してくる追従者は後を絶たない

              三文芝居の演者はみずから引き裂き噛みかじり

              摩訶不思議な喜悦の表情を浮かべる

                

              断片となった肉や消炭は疼き沈み込みながら

              待っている

              降り積もった穢れ

              熱狂のワインに醸し出される時を

 

               

 

広告を非表示にする