地の腑

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               夏のひび割れ光が溜まる

               腫れ上がって這い上がる

                 不具のいのちを引きずり出して

 

               祈りのかたちは地に蔓延り

               血からみなぎりぎぎぎと啼くから

               カラカラかぜふくぜぜぜぜ音

               おんおん終わらず終わらせられず

               翻ってはくよくよぐるるるるる

               淵を溶かして染みわたる

 

               来るもの食うもの空ものがたり

               語らう至らずかたちが足りず

               不届きものに届く声

               遠く呟く野辺の岸

               ぽたぽたぽた染みだして

               かたちあるもの成しませる

 

               世界が来る

               吹きさらすウロみわたせば

               ごうごうごうごう業蠢き

               恍惚のなか

               生む苦しみと腐り逝く無心

               歓喜の孤独

               それでも世界は美しい

 

                  瞳を閉じて

 

 

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