ゆりかごゆらす

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               たたたんたたたんたたんたた

               ねたこおこすな

               しみとおる

               そまって

               さわる

               いたいいたい

 

               誰にも知られず

               雨粒踊りゃ

               かえるにあめんぼひきつれて

               鼓笛隊のお出ましだ

 

               さわぎききつけ

               水底の帳開くよ久方の

               遺訓万年閉じこめて

                                                        忘れ去られた古井戸だ

               水面に合わさる月の影

               ぴたりととじた瞳のおく

                  なにかのいぶきがよみがえる

                   

               此の世脱ぎ捨て立ち上がる

               仮面の奥のいとといと

               はばたけ飛び出す翻る

               見知らぬ風を送り付け

               聞こえぬ拍手に追い出され

               逃げては帰る吊るされて

               問い詰めあえぐ一欠けら

                

               生まれ損ねた時の疵

               もいちど深い眠りの奥へ

               地上の同胞道連れに

 

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