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虚焦点

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                    ただ 佇む

                  

                 いつも 側にいる

 

                 みな 気づいている

                 気配を

                 

                 みな 気にしない

                 意味を

 

                 みな 疎んでいる

                 存在を

 

                 みな 忌み嫌う

                 影を

 

                 回避して生まれた

                     渦

                 世界が回りだす

                 「ソレ」を中心に

 

                 王のなかの王

 

                 いつか 

                 颯となって去ってゆく 

                 その時まで

 

                 ひっそりと

                 イジイジと

                 コソコソと

                 何も愛さず

                 ただ 

                 此の世の淵を魅入らせる

                 肋骨に擬態して

                 

 

 

                                                           ※もうすこし膨らみが〜

 

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plant

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                月影の下

 

                  青白く微光する

                  量産品のいのち

                  敷き詰められて横たわる

 

                  工場規格の大気

                  地表を覆う

                  惨劇の残響

 

                  痛み

                  柔らかい喉笛から汁液したたる 

                  数多くの細胞 夢見て溶けゆく

                  真昼の空を

 

                  浸み込んでゆく

                  迷路の中を

                  還ってゆけるのだろうか

                   陽の輪転に

                  受け止めるべき 故郷失くし

                  宙の空

 

                  墨蹟の戦争記録

 

                  罪 無実なく

                  看取りなく

                  言葉なく

 

                            沈む月

 

 

 

 

                  ※もうすこし膨らませられるか?。。。

 

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書くにあたってのレシピというか備忘録的ななんちゃら

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★以下、ホントに個人的なコトしか書いていません。

 何も面白いコト書いてませんし、興味のない方には退屈なだけですし、第一、意味わかりません。

 なのでスルーしてくださいね。

 

年明けから約三か月、詩、と言うと少々憚れるモノを40本ほど書きました。

で、自分の書き癖と限界のようなものが、少し見えたのでメモします。

以前、ロジカルな書き方をしてるんですか?聞かれました。

その時、自分の方法について語れるものがなかったので、

ごにょごにょっ、としかお答え出来なかったコトもあって。

 

どうやら、ロジカルなものは、最初、手を付けるにあたっては、あんまり関与してないカンジです。

なんか、ハンバーグをつくるみたいな書き方をしてるな、って思っています。

自分の中にある表現欲求というのか、欲望というのか。。極めて希薄です。

(なくはないです。なかったらソレはソレでスゴイかも?)

なので材料を用意するトコロから始めます。

ソレも自分の内面とかから調達できないので、写真がネタの基本になっています。

その写真も、自分の撮りたいものを撮ったというよりは、

アレ?こんなん撮れちゃいました〜、的な偶然性の高いものが主になってます。

写真を観ながら、なんとな~く思いついた言葉を書き込みます。(たまにヒトからパクリます笑)

寝起きとか、お酒飲んでるとか、ぼーっ、としてる時が比較的大漁です。

(ぼーっ、としてるのはいつもだろって?。。。はい笑)

大体がリアルタイムのモノではないので素材としては極めて冷えたカンジのモノです。

冷蔵庫から出してきました〜、みたいなカンジです。

ソレを転がしていると少し熱をおびて関連性みたいなモノが出来てきたりします。

少し、添削したり、手を入れます。

丁度、ハンバーグのネタをぐちゃぐちゃこねてると粘りがでてきますね?あんなカンジです。

おお!この言葉を選んだのにはそんな深い理由があったのかっ!と。。。後付けですケド(笑)

精神分析の方の言う、自由連想法に少し似てるかな?と思います。

今時、自由連想法って流行らないんですかね?

というか、そんなたいそうなものか、って?。。確かに!(笑)

でもまぁ、コレでなんとなくのまとまりができるんですよ。

けれどね、作品(?)として出すにはまだ弱いです。

 

ココでロジックの登場です!

コレも自分で調達できていないので、外部からもらってきます。

ロジック、というよりは「物語」ですかね?

 

例えば、以前書いた

●「約束の地へ」

コレはブリューゲルの「バベル」がネタです。

●「一週間の歌」

コレは荘子の「渾沌(こんとん)、七竅(しちきょう)に死す」+

聖書の冒頭部分+ロシア民謡「一週間の歌」(au三太郎のCMでやってるヤツね)を混ぜてます。

それと、背景にクトゥルフ神話ってカンジでしょうか?。。。。読んだコトないんですケドね(笑)

 

ハンバーグで例えれば整形とか焼きとかにあたるカンジです。

なので、今のトコロ、誰かの話を聞いたりするコトとかが、

何か書くにあたっては不可欠のようです。

ソレを骨組みにする、みたいなカンジです。

 

※チョット例外

●「溶ける花」

コレは焼きも整形もあまい半生タイプです。最初の方のに、いくつかあります。

ユッケみたいな?。。。。当たりそう(笑)

●「fish song」

コレは骨組みのほうが先にありました。

 

タイトルは後付けの場合と、最初からある場合と半々くらいです。

最初やってた時は圧倒的にタイトルが先、だったんですケドね。

というか、写真主導だったんだと。

最近は文章の圧力のようなモノが以前よりは少し強くなってきてるようで、

タイトルや写真を覆す、差し替えるコトが間々あります。

 

で、個人的にやってるんでコレで充分、問題ナシ、と言えば言えるんですケド、

この方法だと、もっと膨らませたり、逆に深めたりとかはできなそうなんですよね。。

ほら、ハンバーグってあんまり重ねると、ぐちゃ!って潰れちゃうでしょ?そんなカンジです。

 

詩人 入沢康夫先生の「詩の構造についての覚書」の以下のトコロが輝いてきます!

 

>その「つくりもの性」に居直り「つくりもの性」に徹しようとしないのか。(....)

この「つくりもの」という評語をおそれず、ぼくたちは、その中から、貴重なものだけを救出しなければならないのではあるまいか。そしてそのことは、ぼくたちの詩の構造をより強固なそしてより自由なものに鍛えていくこと、同時に、構造への自覚と反省を積極的に深めていくとこによってのみ可能になるのではないだろうか<

入沢康夫著「詩の構造についても覚書」p33〜34からの引用)

 

ただですね~。。。。。

構造を必死こいて自前で構築しました、骨組みはできました、と。

でも、そこに収まるべき具材、流し込むコンクリートが足らなそうなんですよね~、

私の場合、たぶん。

一言でいえば、才能がないと(笑)

まぁ、凡人は凡人なりにですね、ぼちぼちやってゆこうかな、と。

 

あと、こうして文章にして、自分の書いたものを少し通観してみると、

おぼろげながら「主題」のようなモノがあるようですね。

その視点で観てみると、ありゃま!ソレしか書いてないわ!!とっても、ワンパターンですね。

 

この本質的な貧しさ、そう悪くもないかな?と。

偉人、凡人に限らず、ヒトが一生の内に持てる主題ってわずかなモノなんでは?

な~んて、勝手に思ってマス.。

もちろん、たくさん主題のある方もいらっしゃるでしょうケドね。

あれま、もう前言撤回?(笑)

 

。。。。。で、「ソレ」ってなによ、って?

ソレはまた、次回のお噺、ってコトで。

えっ!知りたくない?まぁまぁ、そういわず(笑)

 

最後にですね、思ったより長くなってしまいましたし、

書いてる本人にしか意味のない駄文を読んでくださった数少ない貴方!

感謝です〜。

 

サガ

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               目の内側から這いずり出た

               形のない影

               外気に向かって触手を延ばす 

               肉 取り戻そうと

               激しくなる内部の混乱

               解き放とうと

               いつ果てるともなく

 

               黒い濁流

               かろうじて皮膚だけ生きている

               耐えられない

               空の芯から染み出す悪臭

               陰気な鋭さ渦を巻き

               黒く固まってゆく

 

               じくじくじく

               にやにや笑い

               滲み出す

               キョロキョロキョロ

               左右に揺れながら

               コンコンコン

               深い青の中

               呼吸する

 

               深く奥から吹き出す赤い澱

               気味悪くこすりつけ

                突き刺さる悪意

               いま

               拡散してゆく

               偏西風に乗って

                

               輝く

               こどもたちの小さな額の内側に

               吸い付いてゆく

               忍び込んでゆく 

               寄生してゆく

               増殖してゆく

               それはかつてこう呼ばれていた

 

 

                    夢

 

                       と。

 

 

                繁殖はもはや止めようもなく

               複製が複製を生み出してゆく

               取返しのつかない過ち

               無限に繰り返しながら

          

                 変異してゆく

 

                 いつか辿り着く

 

                 約束の地めざし

              

                    終わらない

 

 

             いきものではないものの静けさ

 

                再び統べる その時まで

 

                  それは

 

                   黄金時代?       

 

 

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努々鬱々

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                ザラザラザラ

 

                宙も消え

                半透明の眠りの中

                蠢きだす

                ゼリー状の繭 破る

   

                ぞ そろそろそろずずずりり

 

                煌々と響き渡るガラス器の破片

                省略された残像 目に触る

                傷をつけたら 全ては灰に

                奪い盗られた起源の素

                見失って 見限って

 

                泡の孔から這い出す街

                陰気な賑わい讃えながら

                死んだ瞳が見つめてる

                その彼方には貴方には

                懐かしい明日

                輝かしく    

                

                匂う。

                煙が上がる

                大勢の影

                燃えてゆく 

                過去と未来

                叫び声上げて

                一瞬の交差点

 

                いつしか空気は燠火

                肺の中から火の手が上がる

 

                跨ぐ

                躓く

                歓喜する

                転げまわる

                ほのおの祭典

 

                誤配された戦争写真

                モノクロームに焦げてゆく

 

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十三夜

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               彼方から 轟音

               空を悲しく軋ませて

               地平の端の切れ目から

               腐り溶けて堕ちて行く

               いっそすべて無に帰して

 

               花びらは舞う

               誰も歌わない

               鎮魂詩に乗り

               観客のいない

               夜空を舞台に

               

               最後のひとひら

               そっと還ってゆく

               月光の差し伸べる手

               すべてを摘み取って

               仄かな光 土に染む

 

                香る

               何かがあった空白に

               遥か降り注ぐ

               薄紅色の面影

               ゆっくりゆっくり

               満ちてゆく

               地上の罪 

               ひとつひとつ温めて

   

               一夜繰り広げられる

               戦い

               永遠に繰り返す

               静寂

               深まる春の闇の中

 

               まだ宵の口

 

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                       振り返る

 

                 と

 

                 なにかが立ち去った気配

 

                   別れの言葉

                   交わす握手

                   熱い抱擁

 

                 記憶にないシーン

                 古いモノクロ映画のよう

                 とぎれとぎれに

 

                 伝染する停滞

                 静止が集まる場所

                 月面のよう

                 暗転の調べ

 

                 発作的になにか叩く音

                 耐え続ける隠された部分

                 未熟なやわらかさ湛え

                 魅了する

 

                        試みる

                 たじろぎ遠ざかる

                 破片の細部の変容を

                 無名の問

                 ひそかに呼吸する

 

                 うずくまるもの

                 遠巻きの一瞥投げかえし

                 大きく傾く地平をめざし

                 立ち上がる

                 光り輝く匂い

                 いよいよ大きくなり

 

 

                 いつの間にか

                 何もなくなった街

                 ただ 横たわる

 

 

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                 刹那に刻む

                 淪の連なり

                 空の襞

                 引き寄せて

 

                 光芒の雫

                 遥かにとどめ

                 笑いさざめく

                 影のはた

                  

                 追う

                 まどろみの中

                 発芽の疾走

                 夢みるように

                

                 いつか透きとおる

                 あめのしらせ

                 宿し

                                  

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マニマニ

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                 こどうをまねて

                 おわりがおわる

                 たゆたう 

                 みなも

                 ゆるゆる

                 ゆらら

                 ひみつかくして

                 こっそりと

                 もとにかえって

                 かえってもどる

                 くびきのひだのきれめから

                 いったきりからきたりたり

                 はじまるはじめてはじめから

 

             

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一週間のうた

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                 一日目

                 

                 光りあれ

 

            ひかりはほのお おおきなほのお

            くるったてもと すべてははいに

            くるいはくろい ちじくにおよび

 

 

                 二日目

 

               くらいちじくの われめから

               あめつちのあいだ わかれだす

               すきまにふきだす くろいうみ

 

 

                  三日目

 

               つみつくろおう いととあさ

               くるったてもと ちしおから

                いかりくるくる いのちくる

 

 

                    四日目     

 

                   くるったいのち くるほうに

                    おおくりかえす くりかえす

                   くるしみいきる るいるいと

 

 

                       五日目

 

                       ちじくのくるしみ つくろうて

                       あめつちのあいだ ふさいだら

                       くろのほのお すべてをつつむ

 

      

                         六日目

 

                           くるったくうご ひびくなか

                           くるものこない くうのなか

    

 

 

                          七日目の渾沌

 

                               うたのなか

 

                             くりかえす

 

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Heathen Earth

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                    ぽとり。

 

                   世界が いま

 

                    落ちた

 

                 居並ぶ影の残像引き連れ

                 強酸性の大気の中 沈む

                 砂の塔を起点に

                 ゆっくりと 弧を描いて

 

                   中空の眼球 

                 ぶよぶよぶよ欠けてゆく

                 滴る泪 釘になる 

                 地に降り注ぐ

                 残されたものの頭上へと

                 やがていつか慈雨となり

                 

                 眩くおく吹く風の帰し方

                 漂うこだまの切れ切れに

                 駆逐された影をまね 

                 再び昇る 硬質の物思い 

                 

                          待つ

 

                      見知らぬ詩を

 

                     遠く 

 

                    笛の音の間

 

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訪問者

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                                                              春がくる

 

      人々の望みと その絶大な信用をかさに着て

      薄情な面持ちと袖ない仕草はあいかわらず

      冬の間に死んでいった草

      埋もれたまま黴てゆく虫

      そんなものはとおかまいなしに

      そしらぬ顔で春がやってくる

 

      きっと誰も気にしない

      去年の春と今年の春 

      いつも毎回 春が違うことを

 

      終わってしまった世界を粉々に砕いて

      猛々しく 春がやってくる

 

      今度の春は 

 

      羽化することができるだろうか

      夏闇の蝉のように

      ひかりの詩を歌いながら

 

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閉じた唇

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                    途切れた声

                   朝霧に濡れ横たわる 

                   

                  燃え上がる饒舌な香り

                  心臓のように脈打つ紅

                  極小の闇 纏わりつかせ

                  肌理をそろえて沸きあがる

                      やがて

                   祝福の光に射抜かれ

 

                  それは肥沃な時間のかけら

                   思い 散らし 蒸発し

 

                  まだ息づいている

                  舌を伸ばして弄っている

                  朝露の光を 生き物の息吹を

 

                      もう一度

                       何度でも 

 

                            渇きの塊

 

                                                                                  ひとり

 

                                                                 

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匂い

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                 さようなら

 

                 木漏れ日のむこう

 

                 ひくくつぶやく

                

                 さようなら

                 

                 輝く夕日の光輪のきわ

 

                 たえまなく とめどなく

 

                 さようなら さようなら

 

                 雨のしずくの万華鏡

 

                 降り注ぐ

 

                 届かない言葉

 

                 あとから あとから

 

                 無限にとおのく

 

                 きらめきのなか

 

                 それでもいつか

 

                                                                 光

 

                 地に落ち河になる

       

                 河は地中を駆け昇る

 

                 野に花咲かせ

      

                 空に小さな火花が灯る

 

                  闇をひそかに温めて

 

                       新しい詩を

 

            

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               食いちぎられる午後の日差 

               声あげ 裂かれ 恍惚と

               堪え切れない月の貪欲

               昇る前から触手を延ばし

               涎垂らして凝視する

               テーブルマナーは暴虐に

 

               噴き出したのは空の色

               韓紅に首くくるとは

               血潮は流れ流れ行く

               水平線まで届くとき

               月を捕らえて離さない

               共食いの色 三日月の色

               

               残光群がる深度の衝動

               記憶の昏い開口部

               痙攣しながら流れる出る

               踊る人影別れのワルツ

               固執する解剖図

               辿り続ける

               几帳面に

               丁寧に

 

               全てが終わった白の闇

               染み出す 満たす 夜の黒

               置き換えすり替え変わり果て

 

 

                新しい世界が始まる

        

                    夜が明ける

 

                 昨日の明日に擬態して

              

 

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